現在世界で約4.5億人がプレーしていると言われているバスケットボール。
このブログを見ていただいてる多くの人はバスケットボール関係者だと思いますので、そのゲームの起源を知っていますか?
今回はバスケ誕生の歴史に迫ります。
発明したのは?
バスケットボールは、1891年12月にカナダ人のジェームズ・ネイスミス教授が発明しました。
ネイスミス教授は、マサチューセッツ州スプリングフィールドにあるYMCAトレーニングスクールの教師でした。
彼は新しく冬の間にもできる屋内スポーツの作成を学校の体育長から依頼を受け、バスケットボールを考え出しました。
誕生当時は今ほど施設やルールは整っておらず、木製の桃をいれる籠を体育館の手すりに2個ぶら下げ、そこにボールを入れて点を取り合うという形でした。
想像してもらえればわかると思いますが、籠なので点数が入った後に毎回中断していました。
取り出し方は長い棒で押し出していたとか、はしごをかけてのっぼっていた等諸説あります。
この名残からか日本もバスケットボールを漢字でかくと「籠球」と籠の文字を使いますね。
ルールの歴史
ネイスミス教授はバスケットボールのルールを13個作りました。
まずは13個を見ていきましょう。
①ボールは片手または両手でどの方向に投げてもよい。
②片手または両手で、ボールをどの方向に叩いてもよい。(拳ではいけない)
③プレーヤーはボールをもって走ってはいけない。
プレーヤーはボールをキャッチしたその位置からボールを投げなければいけない。
プレーヤーがかなりのスピードで走ってボールをキャッチしたときは許されることもある。
④ボールは片手か両手で保持する。腕や体を使って保持してはいけない。
⑤相手プレーヤーに対して、肩を当てたり、掴んだり、押したり、蹴ったり、叩いたりしてはならない。
この規則に違反すると反則として数える。
二つ目の反則をしたら、つぎのゴールまで退場とする。
または、故意に相手を傷つける場合は試合の終わりまで退場とする。
⑥②③④⑤に記述されたことをすると反則である。
⑦一方が連続して3つの反則を続けて犯したら、相手に得点が与えられる。
⑧得点はボールを投げるか叩いてバスケットの中に入ると得点になる。
もし、ボールがバスケットの淵にのっていてディフェンス側がバスケットを動かしたときは得点とする。
⑨ボールが線の外に出たら、最初にボールに触れた人によって、コート内に投げ入れられる。
異議がある場合は、審判がコートに投げ入れる。
スローインには5秒間の時間がある。それ以上かかれば相手のボールになる。
どちらかのチームがゲームを長引かせようとすれば、審判はそのチームに反則を宣告する。
⑩審判は判定して、反則を記録し、3連続反則が起きたときは退場させる権限を持つ。
⑪審判はボールがインプレイかどうか、コート内にあるかどうか、いずれのチームに所有されているか、を決定し、ゴール数の計算や時間計測をする。
⑫時間は15分ハーフで、間に5分休憩する。
⑬時間内により多くのゴールをしたチームが勝つ。
引き分けの場合、キャップテンの合意の元に、どちらかがゴールを成功するまで続けても良い。
※訳をわかりやすく少し変えてあります。
現代のバスケットボールは250以上のルールがあり複雑化していますが最初13個だとシンプルです。しかし曖昧な点も多くあり、競技化していくにつれてルールが更新されていきました。
現代バスケとの比較
現在:94フィート x 53フィート
現在:通常2点、スリーポイント外3点、フリースロー1点
最初:9対9
現在:5対5
元々9人制で行っていましたが、その理由がおもしろくネイスミス教授の担当していたクラスが18人で9人がちょうど良かったそうです。
最初:15分ハーフで休憩は5分
現在:10×4回で休憩は2分、ハーフタイムは10分程度
現在バスケットボールのリングといえば上記画像のようにリングがあって、ネットがあって、バックボードがあるのは当たり前だと思います。
しかしバックボードは元々はありませんでした。
バックボードが取り付けられた理由は2階から試合を観戦していた観客にありました。
昔はリングしかなかったため2階の観客がシュートの邪魔をしていたそうです。
ルールがないって大変ですね。
その後はバックボード自体はあったものの観客が木の板の場合、観戦しづらいということでいつしか透明のバックボードへと移行したそうです。
初めての試合に日本人??
ネイスミス教授が初めての試合を行ったときに実は石川源三郎さんという日本人がいたそうです。
まさか体育のための運動が世界的な競技へ発展するとは、この試合に参加した全員が考えてもいなかったでしょう。
ちなみに初の試合は1-0という超ロースコアで幕を閉じたとか、、、
日本バスケの歴史
これまでは世界におけるバスケットボールの歴史でしたが日本におけるバスケットボールの歴史を知りたいという方には、私の大学時代の先生が著者の
籠球五輪: バスケットボール・オリンピック物語
がおすすめです。
かなりマニアックですがオリンピックにおけるバスケットボール日本代表の歴史を知ることができます。
日本では初めての日本のバスケットボール史の本ですのでもっともっとバスケを知りたい方は読んでみてください!
まとめ
いかがでしたか?
バスケットボールはルールがよく変わるスポーツのひとつです。毎年のように変わるルールのルーツを知ることができれば未来のバスケットボールを予測できるかもしれませんね。
最後まで見ていただきありがとうございました。
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