こんにちは。
清水太一です。
1試合にボールを持っている時間はどのくらいでしょうか?
40分のゲームだとして半分はディフェンス です。
5人均等に分けたとしても4分程度です。残りの16分間はボールを持っていない動きになります。
この16分間を有効活用することはとても大切だと思います。
しかし多くの選手はボールを保持することばかりに注視してオフボールの動きを疎かに考えがちです。
まずはこの動画をみましょう。
ドリブルはたったの11回でもオフボールの動きを究めれば、たくさん点は取れます!
この記事では一人でボールを受けたり、オフボールスクリーンを活用してボールを受ける動き方を紹介します。
この記事では一人でボールを受けたり、オフボールスクリーンを活用してボールを受ける動き方を紹介します。
カットの種類
Vカット
Vカットは多くの場面で使用されてボールを受ける前にVの形に動きます。
Vカットは、選手の体と体の接触を必要とします。
ディフェンスを3ポイントラインの内側に押し込んでボールを受けたい場所を開けます。
その後ボールを受け取るためにスピードを変化させて、外に出ることによってディフェンスから離れてオープンになった状態を作ります。
パッサーとのタイミングを見ながら動くことも大切です。
Lカット
Vカットはボールを受ける前にLの形に動きます。
先ほどのVカットより確実にボールを受けることができます。
通常はディフェンスはボールとオフェンスの間にいるためVカットの場合スティールされる危険性がありますがより角度があるためディナイが激しい場合でもボールを受けることが可能になります。
このカットはオフェンスプレーヤーのスピードを必要とせず、フットワークと体の使い方が大切です。
ディナイしているディフェンスの手をクロール(水泳)するように手で払い除け、足も同時にディフェンスの前に置くとディフェンスは動けなくなり、その瞬間にもらいたいスペースへ動きます。
キャッチした後はゴールを背にしていることが多いので、その状態から攻める技術が必要です。
ボールサイドカット
パスをした後によくある状況です。ボールがあるサイドへのカットすることを言います。
パスをした後以外でもボールと逆サイドからカットすることがあります。
パス&ランであればディフェンスがジャンプトゥザボールしていなければすぐに切れるとチャンスがあります。
ジャンプトゥザボールしている場合は逆サイドに行くようなフェイクをしてから行くとカットできます。
アウェイカット
ボールから遠ざかる動きのことを言います。
主にパスをした後にボールマンの攻めるスペースを確保したり、オフボールのスクリーンをかけにいきます。
スペースを広く取ることが必要なのですが隣の選手と距離が近くなってしまうと1on1をして選手のキックアウトが効果的ではなくなります。
4メートルくらいの間隔を周りの選手も作りましょう。
バックドアカット
ディフェンスがオーバーにディナイをしてきた際に使いうことが多いです。
オフボールのディフェンスはボーッとしていることが多いのでディナイされていなくても使うことができます。
裏へ飛び込む際に爆発的なスピードの変化をつけると有効的です。
パスをする人はバウンズパスの方が通りやすい+キャッチしやすいです。
シャローカット
シャロー=浅くという意味です。
Vカットではボールを受けるための意味合いが強いですが、シャローカットはポジションを移動するためにも使うことができます。
ペイントエリアの中へ入るくらいでアウトサイドへ出てきます。
フラッシュカット
ポストプレーヤーがハイポストにカットをすることです。
ハイローなどのアングルチェンジを狙う際によく見られます。
名前の通り、瞬間的にボールへ向かってカットすることが大切です。
プレスダウンの際にも使用されますのでセンターのみのスキルではありません。
AIカット
アレン・アイバーソンが多く活用していたのでこの名前になりました。
スクリーンを横にセットし、コートを横断するように動きます。
アイバーソンのようにこの力がある選手には有効でディフェンスがアンダーをしていればミドル側が空き、チェイスしてくればベースライン側が空きます。
カールカット
オフボールスクリーン を活用した時に使います。
ディフェンスが後ろからチェイス(追いかけてくる)状況の時に有効です。
ディフェンスがオフボールスクリーンをどのように対応しているかを肩越しに見ながらリアクションすることが大切です。
パッサーもパスを出す場所の判断が難しくなるので、カットする選手は「カール」と声に出しても良いです。
フレアカット
オフボールスクリーン を活用した時に使います。
ディフェンスがアンダー(先回り)をして守ろうとした際に有効です。
ディフェンスがスクリナーの影に入った瞬間に開くことでよりオープンな状態でボールを受けることができます。
UCLAカット
UCLAの伝説的コーチ、ジョン・ウッデンによって普及されたカットです。
多くは45度にパスを落として、ハイポストのスクリーンを利用してカットします。
このカットはあまりにも有名なので対応されることが多いですが、スクリナーがその後ボールマンへスクリーンやポップしてDHOなどバリエーションを持つとさらに守りづらくなります
ジッパーカット
服のジップのようの下から上へ行く動きです。
ダウンスクリーン と組み合わせることが多くあります。
ディフェンスがスクリーンに引っかかっていればストレートに上がりますが、対応次第ではカールやスクリナーをポストアップさせるところまで準備しましょう。
まとめ
U15コーチとして
ボールは1つなのですがボールを持った選手のことを評価しがちですが、オフボールの動きもとても重要だと考えます。
勝手にこの動きになる場合もありますが、知識として知っているとより高いレベルでのバスケットができると思います。
終わり
今回は12個のカットを紹介していきました。
まずこういった動きがあることを知ると、ボールを受けやすくなります。
またプロレベルのコールプレーなどでは紹介したカットが複雑にかけ合わさっているので、そういったところに注目して試合観戦をすると面白いですね。
最後まで見ていただきありがとうございます。
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